2011/11/20

武蔵野シティバレエ「ケルティック・ヴィヴァルディ」

ここ2ヶ月ずっと関わらせてもらった、武蔵野シティバレエの本番が無事終わりました。
こう書くと まるで自分が踊ったかのような感じで おそれおおくて申し訳ないけれど。


演目は中原麻里さん振付「ケルティック・ヴィヴァルディ」。


ケルト音楽の、芯があり 強さをもってしなるような音。
岩だらけの大地から、寡黙に でも確実に力強く伸びゆくような木々の幹と枝。
正直さと緊張感をもって 静かに吹く風。


そこにいるのは「男女」ではなく「人」であり、風と大地があり。
音は、大地の底か からだの奥底から沸き上がってくるものであり。
とても素直で正直で、「生きている」ということを感じる、

静けさと力強さが両立している世界観。


最初のころに、初めて出来かけの振り付けを見せてもらった時に浮かんだ景色。


10年位前に行ったアイルランドの景色がかさなり、より鮮明なイメージができあがった。




この2ヶ月、この世界をどうやって表現できるか 試行錯誤の連続だった。


途中、あまりにもそのイメージに近づけなくて、
私にはそんなの作れないという恐怖に陥ってしまった時もあったけれど
辛抱強く 毎回適切なことばをくださった麻里さんに本当に感謝。


舞台は、本当に素敵だった。
人間としてのからだと音とリズム。
何度もリハーサルを見せてもらっているのにも関わらず、
みなさんの踊りのあまりのきれいさとかっこよさと、
本番が終わって全部の緊張の糸がきれたことで涙が止まらなかった。




ダンスの衣装を作ることは、本当に長年の夢でした。
ちょくちょくソロのダンス衣装は作らせてもらうことはあったけれど、
今回のような10人以上の衣装を作らせてもらうのは人生初の経験。
私にとって 夢を叶える大事な一歩であり、大きな挑戦でした。


舞台には、数時間、もしくは数分という短い間、眩しい光をもって輝き、
その一瞬で 人を魅了し、別世界へいざない、エネルギーを与える力がある。
その舞台を観たことで 人生が変わってしまう人だっている。
その 熱と力が密に密にこもった一瞬に関わりたい、とずっと強く願っていました。


その貴重な機会をいただき、何度も通い、何度も作り直し、いろんな人と会話していく中で、
舞台ができあがって行く過程を知ることができ、
そして一員に入れていただけたことは感動以外なにものでもありませんでした。


1年前には考えられなかったこと。


多くのご縁をいただいて、あんなに力強くかっこよく美しい演目の、衣装を作らせていただけたこと、
全てこれからの糧にしていきます。




どうもありがとうございました!!





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